こたえがないからだいきらい②

受験やテストなど、

問題を解く、ことを前提とした場合、

国語もこたえはありますよ。

「ひとつ」の答えがありますよ。


というのが前回の話でした。

「こたえがある系」のことはわかりました。

では、

「こたえがない系」はどうなんですか!!というと。


「感想を書く」とか
「考えを書く」系のものがそれにあたります。

例えば
「運動会」について作文を書きましょうね。と。

このときに、うまい作文のポイントって、

「時系列にしない」
「自分の感動した(=心が動いた)ポイントに焦点当てる」

なんですけどね。

なんなら、

「昼に食べたお弁当の唐揚げが本当に美味しかったのだよ」

に焦点を当てて800字書き上げてきても、
わたしならイイネ!!をしますね。

「運動会で」
「こんなことがあって」
「こんな人たちと」
「こんな気持ちで」
食べたから美味しかったんだよ!!

などをくっつけて、

きちんと「運動会」というテーマに沿っていれば。

なんならなんなら!!

「おれは運動会になんて出たくなかったんだよ」

だっていいとわたしは思うわけ。

「それがどうしてなのか」
「自分にとって運動会ってどんなものなのか」
「それで当日運動会に出て、こんなことがあって、こんなことを感じて……」

などなど、きちんと説明ができていれば。

上の例はどっちもなかなかアウトローだとは思うけれど、わたしは個人的にOKしてしまうだろうな。

実際に、読書感想文コンクールで、ニッチなところに焦点を当てて書いたら入賞、という例は多々ありますね。わたしも作文や読書感想文を指導する場合は、

「あなたの心の動きがいちばん大きかったのはどこなのさ」

を対話の軸にして話を進めていきますね。


話ずれました。



これ、

「テーマに沿っていれば」

ってところがミソでして。


何を感じても何を考えてもそれは自由〜♫

なんですけど、

やっぱりそこでは、

「条件にあってますかー!!」


が問われるわけです。

まあ単なる運動会の作文なんかだとまあ、そりゃみんな運動会について書きますぜって話なんだけれども。

これが、小論文になったら。
大学受験において、
「事前に課題の文章が提示され、それに基づく考えを書きなさい。」
などと出された場合ね、


「課題文、テーマは読み取れましたか」
「課題文の内容をしっかり理解できていますか」
「自分の意見を論理的にわかりやすく伝えられていますか」

あたりがポイントになります。


感じることも考えることも自由〜♫

ではあるんだけど。

何を聞かれている?
何を求められている?

それをしっかり読み取って、

それについての自分の考えをまとめあげて、

読む人がわかるように、しっかり論理的に書く

必要があるわけです。

作文のところで、
アウトローな答えもOKにしてしまうだろうな、と書きましたが、

「運動会について書こう」なのに、

「昼の唐揚げが美味しかった。わたしは唐揚げが大好きだ。肉の中では鶏肉がいちばんだ。特にむね肉で揚げたものがおいしい。あのジュワっとした肉汁、母が揚げているときの音からして食欲をそそる。」

と、運動会のことがまるで伝わらない内容ならそりゃ✖️なわけですよ。

当たり前じゃーん!!と思われるでしょうが、

これ、書いているうちにズレていることに本人は気づきにくいもの

なので注意が必要なんです。

採点していると、結構テーマずれな文章って多いものです。



つまりですね、

「答えがない系」は、

「『ひとつの』『きまった』答えはない、
んだけど、
『書く内容の方向性はある系』」

ということになります。

感想を書きなさい、なのか、

体験や感想、心境を書く、作文なのか、

意見と論拠を明確に論ずる、小論文なのか。


それぞれ違いはあるにせよ、


求められていることを読み取る力と、
そこから自分なりの考えを構築する力と、
それを相手にわかりやすく伝える力


は必要なわけです。


感じることも考えることも自由〜♫

だけど、

それを「伝える相手がそこにいる」ことを
想定する必要は、あります。


(これって生きていく上でも大事なスキルですよね)。



もうちょっと続きます。



おうちじゅくウーレイカ‼

ひとりひとりの「気づき」を大切にするまなびばです。

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